手塚治のブッダのレビュー公開しちゃうよ!
最近、手塚治のブッダという漫画を読んでいます。ブッダが生きていたのは紀元前500年ころです。
科学技術もない。産業革命よりはるか昔のことです。
当然、日照りや洪水、イナゴなどの自然災害が人を襲い、飢餓や疫病に人々を苦しめます。また、自由、平等という概念もありません。堅固な身分制社会です。
バラモン、クシャトリア、バイシャ、シュードラといった封建社会の枠組みがまた人々を苦しめるのです。
こうした自然災害や人間社会の構造の中で、ブッダは豊かさを約束された自分の地位を捨て面壁へと向かうのです。
自然社会との対比が書かれ、そこでは強いものが生き残り、弱いものが滅びるとあり、人間社会も同じだという記述もあります。
他方で、それぞれの人間が他の生物との関わりを持ち、それぞれの役割を持っているといった記述も印象深かったです。
近代的理性は信じることよりも考えることを重視しています。それはヨーロッパ的な発想であり、時に人を疲れさせます。
我々はこうしたヨーロッパの作る枠組みの中で生きている。
その中でたまにはそこから離れ、こうした話を読むことはいいリフレッシュになるように思いました。